コルト通りはソール通り(Rue des Saules)にぶつかっておわりです。ソール通りを右に曲がってすぐ、ラブルヴォワール通り(Rue de L'Abreuvoir)がY字に分かれる角地にピンク色で塗られた壁のレストランがあります。

 トタン屋根に角地なのでいびつな形のレストランなのですが、ここはピカソが常連であったお店です。もともとはユトリロと母ヴァラドンが住んだ建物で、モンマルトルの由緒ある場所のひとつと言ったところでしょうか。


 そのままソール通りを下ると右手にブドウ畑が開けます。ここはパリ市内唯一のブドウ畑で秋にはフランス国内のブドウ産地と同じように収穫祭も行われています。パリの収穫祭は10月の第一日曜です。毎年300リットル弱の収穫があって、しっかりワインが造られています。

 ワインの名前は「Picolo」と言って、「無茶に飲む」という意味のpicolerという動詞から造語されました。さてこのワイン、どこで買えるか? 実は競売で落札されているので入手は難しいかも… 競売の売上げは古きモンマルトルの保存のために使われているのです。






モンマルトルの丘散策ポイント
(所要時間:約2時間30分)