モン・スニ通りを進んで最初に出会うコルト通り(Rue Cortot)で左折すると、もうここは静かなモンマルトルの雰囲気です。活気と静寂。モンマルトルではこの2つが交互に押し寄せて、散策をする人の気分を刺激してくれます。

 6番地には作曲家エリック・サティが1890年から1898年まで住んでいました。12番地に建つのはモンマルトル美術館。「パリで最も興味深い美術館のひとつ」とも言われるこの美術館の建物は17世紀以来のものです。17世紀の宮廷劇作家モリエールの後を継いだクロード・ドゥ・ラ・ローズ(Claude de la Rose 通称ロジモン)の住居だったところです。


 19世紀頃から芸術家たちのアトリエとして使われ始め、1875年にはルノワールがここで「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット」を描きました。3階のアトリエにはシュザンヌ・ヴァラドンとユトリロ母子も生活していました。

 展示品の数こそオルセー美術館には及びませんが、芸術家が実際に住んだところを美術館として使っているなんてなんともいい演出ですね。モンマルトルって楽しい!






モンマルトルの丘散策ポイント
(所要時間:約2時間30分)